BLUE EARTH |
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Earth23産業革命と世界大戦を経て、人々は21世紀を生きている。彼らはどこに向かっているのであろうか? 時は2215年。 世界の人口は10億人程で、平和が保たれている。 国の数は、50箇国程であるが、パスポートは必要ない。 人々は超高度文明の下に暮らしており、地震及び台風等の気象コントロールまで可能である。 一カ国は数十の都市(ポリス)とそれを取り巻く企業的農場から成り立っている。一般市民は拳銃等の武器の保有を厳しく禁止され、人工衛星(カメラ・サーモグラフィ)で監視下に置かれている。 だが、人々は食糧難に悩まされる事なく、週3日程度の軽労働で豊かな暮らしを営める。なぜならば、産業のほとんどをロボットが賄ってくれる為だ。ビルディング・インフラと言った街の建設、自動車・鉄道・船・飛行機の製造からその他ありとあらゆる製品の製造或いは調理・掃除まで全てロボットが賄ってくれる。 では、人々は臆病で怠慢かと言うと、そうではない。万人は精神的にも肉体的にも鋼の如く鍛え抜かれ、常に質素・倹約に努め、善行を尽くしている。だから、金銭は存在していても、大した価値は無く、大部分のサービスはお互いに無料で提供し合う。すなわち市民にとって金銭とは、平等・公平を保持する為の補助的なツールに過ぎないのだ。 200年前には杞憂が流行し、治安は悪化する一方であったが、現代は至極穏やかで、人々は自ずの生死を客観的に落ち着いて観る事が出来る。 だが、どんな時代にも、神秘的な事象と言うのは常に憑物である。何が言いたいのかと言うと、この宇宙は謎めいており、むしろその方が面白いのだ。
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